シャオミ傘下のブランドである、Poco F1を覚えているだろうか?
低価格でありながら、最新のテクノロジーを詰め込んだPocoF1は、シャオミがインド市場のミドル層を狙った機種だった。
F1の発売から2年あまりが経過。2020年、シャオミは、Poco F1の後継機種となるPoco F2 Proを発表。
GSMAアリーナの動画をもとに、Poco F2 Proのレビューを行うことにしよう。
さて、フラッグシップ・キラーの異名を持つ、Poco F2 Proの実力はいかに?

Xiaomi Poco F2 Pro の特徴
主な特徴
強力なクールな
ソフトウェアとハードウェアのアップグレードにより、スムーズで一貫したエクスペリエンスが実現します。POCO F2 Proは、常に一流のパフォーマンスを提供。スムーズなパフォーマンス、没入型ビジュアル、未来的なデザイン、これらすべての目的は、究極の体験を追い求めています。主な機能:
●Qualcomm®Snapdragon™865
7nmプロセステクノロジーは、消費電力を抑えながら、25%のパフォーマンス向上とグラフィックレンダリングの向上を実現。●LPDDR5 + UFS 3.1を搭載*
最新のLPDDR5メモリとUFS 3.1フラッシュストレージは、動作速度を向上させ、読み込み時間を大幅に短縮し、マルチタスクを容易にします。さらに、消費電力の削減により、バッテリーの寿命が向上。●LiquidCool Technology 2.0
多層液体冷却プロセスと、業界で最大のボディの28%を占めるベーパーチャンバーの1つにより、CPU温度を14°C *下げることがが可能。
Poco F2 Pro レビュー
「Poco F2 Pro」その外観からUIまで
Poco F2 Proは、低価格なのにプリミアム感たっぷりの、スマートフォンだ。
本体はゴリラガラス5でコーティングされ、ボディはアルミ製でマットな仕上がりになっている。
Poco F2 Proは若干厚みがあるが、サイバーグレイ色の仕上がりはとても良い。
ガラスなのに、金属のような質感が特徴である。
背面のクアッド・カメラのデザインが、”X(エックス)”の様なデザインなのはとてもユニークだ。
ただし、Poco F2 Proの外見は、まさにプリミアム的な仕上がりだけど、上位機種とは違うので、留意する必要がある。
例えば、IPレート(防水/防塵)には非対応だ。もちろん、これは予想していた事だけどね。
実際のところは、ポップアップ式のカメラを防水加工にするのは困難だ。

ポップアップ・カメラの動作はとてもスムーズで、優れている点は、ノッチや、カメラの穴をスクリーンに開ける必要がない事である。
ベゼルは、限界まで薄い仕上がりになっている。
Poco F2 Proは、3.5mmのジャックを搭載している機種だから、なにかと便利である。
Poco F2 Proのランチャーは、MIMU11とAndorind 10をベースにした、Pocoランチャーを使用している。
Pocoランチャーは、デフォルトでアプリのドロウアーがあるくらいで、その他はMIUIとほとんど一緒である。
Xiaomi Poco F2 Pro レビュー
「Poco F2 Pro」ディスプレイと各種性能
ディスプレイは、6.67インチのSuper AMOLED 1080pを搭載、395ppi。旧モデルのPoco F1がIPSディスプレイだった事を考えると、ディスプレイが大幅に高機能になったと言える。
Poco F2 Proのディスプレイの黒色の発色は、とても深みがあり、光度は500ニット。Autoモードだと、最大850ニットまで明るくなる。
発色の精度も悪くはないね。HDR10の動画もサポートしている。スクリーンのリフレッシュ・レートは60Hz、最新スペックではないが、タッチパネルの反応速度について180Hzのサンプリング・レートになっている。
Poco F2 Proは、他のフラッグシップと同様に、スクリーン指紋認証を採用し、レスポンスはとても良い。ただし、解除した後のアニメーションの動作が少し遅いかもしれない。

ポップアップ式にカメラには、LEDが埋め込まれていて、通知があるときは、スマホを充電するとLEDが光る様になっている。
オーディオについては、底部にシングル・ラウドスピーカを搭載。音量は、十分だけれども、ステレオの音質と比較すると劣ってしまう。
ボーカルの音声については、問題はないが低音に欠け音質が全体的にフラットな印象を受ける。Poco F2 Proには、オーディオ用の3.5mmジャックが搭載しているので、とても便利だ。
ランチャーには、Andorid 10とMIUI11をベースにしたPoco Laucher2を使用。通常のMIUIとほとんど同じだが、アプリ・ドロウアーが追加されているくらいだ。UI上部にはサーチ・ボタンが使いやすくなっている。
アプリをアルファベット順に並び替えたり、自在にグルーピングできる。
ジェスチャー・モードでの操作は、他のモデルと同様にアプリ間の切り替えに少し時間がかかる。

Poco F2 Proは、SDカードには非対応だけど、ストーレッジ・サイズに128G、または、256GBの選択ができるので、容量は十分だと言える。
Poco F2 Proには、GAME”ターボ機能”を搭載。ゲーム毎にパフォーマンスの設定を詳細にできるんだ。
フラッグシップ・キラーであるPoco F2 Proには、最新のチップセットであるSnapdragon 865を搭載
CPUとGPUの性能は、フラッグシップ機種と同等で、もちろん5Gにも対応している。
ゲーム性能は抜群に良く、動作もスムーズでもちろん、普段使いでは全く問題がない。
ゲーム性能は抜群に良く、動作もスムーズでもちろん、普段使いでは全く問題がない。
バッテリー容量で、4700mAと大容量でテストをしたところ120時間の連続使用が可能だ。
Snapdragon 865を搭載した、アンドロイド・スマホの中ではバッテリーの持ちは一番良い。
バッテーリのチャージ時間は、付属の33Wチャージャを使用すると、30分で0%から60%まで回復。
100%のフルチャージまで、1時間強とスピーディな充電が可能になっている。
Xiaomi Poco F2 Pro レビュー「外観からUIまで」
「Poco F2 Pro」クアッドレンズ 写真、ビデオ撮影性能
背面のカメラは、64MPのクアッドカメラを搭載。
64MP+5MP+13MP+深度センサー搭載
Poco F2 Proは、テレフォトカメラが非搭載なので、他のライバル機種に先を越されているといえる。
果たして、品質の点で他機種よるも優れているのだろうか?
16MPのメインカメラの性能は良いが、条件によっては写真お仕上がりにむらがある。
色の再現性、細部の表現力はとてもよい。
だが、実際にテストをつずけると2割の写真については、なぜか仕上がりが柔らかくなりすぎる傾向にあった。
理由は不明なのだが、今後のアップデートで改善される事を期待する。
2倍ズームの撮影ボタンがあるが、実際にはメインセンサーを使用しているだけだ。

ウルトラワイド・カメラの仕上がりもメイン・センサーと、ほぼ同様であるが、ダイナミックレンジに欠ける傾向にあった。
Poco F2 Proのマクロカメラは、ここ数年ポピュラーになったが、他社の機種よりもずば抜けて良いと言える。
50mmのネイティブ・レンズを使用しているおかげで、細部にわたりくっきりと撮影できる。もちろん、オートフォーカスで撮影できる。
マクロレンズの仕上がりは、非常によく、細部まできちんと再現され、発色もとても良い。
メインセンサーでの、夜間撮影での問題点は仕上がりが全体的に柔らかくなってしまう事だ。だが、Night Modeで撮影すると、はっきり、くっきりとした仕上がりになる。光と影がうまく再現されている。
対して、ウルトラワイド・センサーで夜間撮影すると、全体的ににじんだ仕上がりにあり、オススメできないね。
20メガピクセルのセルフィー・センサーの仕上がりは、色調もはっきりとしており、非常に良い写真が撮影できる。

Poco F2 Proは、いまでは主流の8K30fpsでの動画撮影が可能となっている。だけれども、8Kでの良さを引き出すには、8K対応のディスプレイが必要になる事をお忘れなく。
4K@30pfsでの動画撮影の仕上がりは、ノイズも無くダイナミックレンジも広く、とても良い仕上がりだと言える。
ウルトラワイド・センサーを使用して、4K@30pfsでの撮影も可能だ。ただし、画質のシャープさが若干落ちてしまう。
ウルトラワイドでの撮影は、他社のスマホに軍配が上がるだろう。
マクロ・センサーを1080@30pfsで撮影する事は可能だが、残念な事に手振補正機能がついていない。
マクロ撮影をする時は、ギンバルを使うことをオススメする。
メインセンサーには、EIS(電子式手振補正)が搭載され、動画撮影時の安定性は抜群だ。
”Steady Video”モードを使用すると、まるで映画の様な安定した動画撮影が可能となる。
Poco F2 Proのクアッド・カメラは、フラッグシップ機種には太刀打ちできないが、
Poco F2 Proのマクロレンズは、優れており他機種よりも特徴的である。
Poco F2 Pro Summary
「Poco F2 Pro」オススメの機種である理由
Poco F2 Proは、F1と同様にコストを抑えながらも数多くの最新テクノロジーを詰め込んだスマホに仕上がっている。
優れたノッチの無いOLEDスクリーン。デザインは、フラッグシップに勝るとも劣らない、プリミアアムな仕上がりになっている。
チップセットは、フラッグシップと同等の性能で、バッテリー性能は群を抜いて優れている。
もちろん、Poco F2 Proは完璧ではない。
例えば、テレフォト・レンズは非搭載、スクリーンのリフレッシュ・レートは60Hz、防水加工は無し、ステレオでもない。
でも、この価格設定であれば、納得できるのではないだろうか?
もちろん、Poco F2 Proの価格は安いという訳ではないが、市場に沢山出回っているおなじ価格帯のスマホと十分に競争できるスマホに仕上がっている。
以上の事を考慮に入れると、Poco F2 Proは選択肢の一つに入るアンドロイドスマホでないだろうか?
Poco F2 Pro の入手方法
各社オンラインショップで発売中
オンラインショップ | 価格 |
---|---|
ギヤベスト | 55,749円 |
AliExpress | 55,666円 |
DHゲート | 60,457円 |
アマゾンジャパン | 60,457円 |
https://koro-tech.com/tablets/poco-f2-pro
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